増資と減資の概要

2018年03月04日

1.増資とは

増資とは会社が資本金を増やすために新たな株式を発行することをさします。
増資には、有償増資と無償増資の2種類があります。有償増資とは株式発行に対して出資者がお金を出して株式を取得する増資となります。一方、無償減資とは出資者がお金を出さず、資本準備金などを資本金に振り替えて株式を発行する増資となります。
資金調達手段として、会社に実際にお金が入ってくる有償増資の募集方法には、①株主割当増資、②第三者割当増資、③公募増資の3種類があります。これら有償増資は融資と違い返済不要な資金調達方法であり、設備資金や新規事業に使う資金などの調達手段のひとつとなります。
有償増資ができれば資金繰りが楽になり、財務基盤の強化にもつながり、会社の規模を問わず資金調達手段として有効な方法となります。

①株主割当増資

全株主に持分割合に応じて新株を割り当てて募集をする方法であり、株主が少なく他の株主を増やすことなく増資をしたい場合に採られるもので、議決権割合が変わらないのが特徴となります。

②第三者割当増資

役員・従業員・得意先などの会社関係者から募集をする方法であり、中堅・中小企業が資金調達の手段として増資を行う場合、採用されることが多い方法となります。

③公募増資

不特定多数の一般投資家から募集をする方法であり、上場会社が証券取引所などの株式市場から資金調達を行っているもので、上場していない未公開会社は一般的には行いません。

2.減資とは

減資とは、会社が資本金の額を減少させることをさします。
減資の主な目的は、過去の損失を補填し、決算書の貸借対照表の純資産内訳を良く見せるためや、M&Aや経営統合などによる組織再編を図ったりする場合等に行います。
減資には、有償減資(実質的減資)と無償減資(形式的減資)の2種類があります。有償減資とは株主に出資してもらったお金を返還する減資となります。一方、無償減資とは実際のお金は返還せず、帳簿上のみで形式的に資本金を減少させる減資となります。
無償減資を行うことによる利点として、①欠損填補、②税優遇、③100%減資によるスポンサー出資の3点が挙げられます。

①欠損填補

損失が累積すると欠損という形で貸借対照表の純資産の剰余金がなくなり、配当に制約が出るので、資本金の一部を欠損と相殺することにより、欠損をなくし新たな出資を集めやすくすることができます。

②税優遇

法人に関する税金は資本金が1億円以下の場合にはさまざまな軽減策が設けられており、そのため当該優遇策を受けるために減資をすることができます。

③100%減資によるスポンサー出資

会社が既存の株主から0円で株式を引き取り、既存株主を全て排除した後、新スポンサーの出資に対して新たに株式を発行したり既存株主から引き取った株式を交付することで、新スポンサーを株主として迎えることができます。企業再生を目的に行われるケースが多いです。

資金調達の相談事例

2018年08月10日 12時16分(パイナップルさんの相談)

当社の社長と株主は同一人物です。創業以来特に外部借入金もなく事業は回っております。おかげ様で、ここ最近は、お客様からの引き合いが格段に増えてきている一方、いわゆる運転資金としての資金手当の検討が必要になってきました。社長に相談したところ、社長のポケットマネーから会社に貸し付けるよ、という案内を頂いたのですが、仮に社長から運転資金を借りた場合にはどの程度の利息(利率)を設定すればいいのでしょう...

2件の書き込み/ 1名の士業・コンサルタントが回答
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2018年07月24日 17時18分(匿名さんの相談)

これまで自己資金で事業を行ってきましたが、事業が好転せず外部資金の調達も検討しなければならない状況になりつつあります。。(創業:赤字、数年:黒字、最近:赤字連続)。他方で、当方(社長)保証は差し入れたくありません。こんな都合のいい条件で調達できる先はあるものでしょうか。

2件の書き込み/ 1名の士業・コンサルタントが回答
ベストアンサーがあります
2018年05月13日 06時52分(匿名さんの相談)

新規のお客さんも徐々に増え、社内インフラの改良や新規採用をさらに積極的に行っていきたいと思っています。ただ、必要資金の調達で少し悩んでいます。。最近ではカネ余りと聞きますが、どのような調達がベストでしょうか。

3件の書き込み/ 3名の士業・コンサルタントが回答
2018年05月30日 13時03分(匿名さんの相談)

大型の設備投資を計画したいと思っています。それに伴い新たな資金調達も検討しなければなりません。当社の販売先は比較的優良な先が多いですので、その売掛金を使った資金調達も一つの手段かと思っております。その中で、売掛金担保融資(いわゆるABL)と売掛債権譲渡(いわゆるファクタリング)の違いやそれぞれの有用性等について教えて頂けませんでしょうか。

よろしくお願いします。

5件の書き込み/ 2名の士業・コンサルタントが回答
2018年05月06日 09時30分(匿名さんの相談)

外部からの資金調達を検討しています。その中で退職金の引当計上要否の質問を関係者より受けました。当社は中小企業で資金の余裕があまりないため、年金の運用結果で受取額が変動するいわゆる確定拠出型のタイプを利用しています。その関係者は退職金規定があるなら引当計上が必要では、とのことでしたが、どうなんでしょうか。。

3件の書き込み/ 1名の士業・コンサルタントが回答

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