公認会計士/監査法人とは
1.公認会計士とは
公認会計士とは、会計監査を独占業務とする会計のプロフェッショナルであり、監査業務以外に、会計業務・コンサルティング業務を行っており、税理士登録をした場合、税務業務も行うことができます。
主に監査法人や会計事務所で働くことが多いですが、一般事業会社で「企業内会計士」として勤務するほか、コンサルティング会社や官公庁などにも勤務しており、業務内容は幅広いものとなります。
また、不正会計事件などでは、第三者による調査依頼を受けることもあります。公認会計士として登録している方が全国に30,316人います(2017年12月31日現在)。
2.監査法人とは
監査法人とは、他人の求めに応じ報酬を得て、財務書類の監査又は証明を組織的に行うことを目的として、公認会計士法によって、公認会計士が共同して設立した法人をさします。
また、監査法人のうち、一定の財務要件や情報公開義務等を満たしている場合には、損害賠償責任額をその出資の額を上限とすることができる「有限責任監査法人」となることが認められています。
監査法人の業務の範囲は大きく、①監査又は証明業務、②コンサルティング業務他に分けられ、独立性保持の観点から詳細な規制が存在しております。
①監査又は証明業務
- 金融商品取引法監査(上場企業などに対して行う監査)
- 会社法監査(会社法上の大会社などに対しして行う監査)
- その他に、学校法人監査、医療法人監査、社会福祉法人監査など
②コンサルティング業務他
- 株式公開(IPO)支援業務
- M&A支援業務(被買収企業の財務諸表の調査など)
- 特定目的の調査(技術援助契約のロイヤルティ調査など)
- 原価管理体制の構築支援業務
- 決算早期化支援業務
3.主なプレイヤー
日本国内においては、①大手監査法人、②準大手監査法人など含め全国に227法人存在します(2017年12月31日現在)。
①大手監査法人
- 新日本有限責任監査法人(アーンスト&ヤング(EY)と提携)
- 有限責任監査法人トーマツ(デロイト・トウシュ・トーマツ(DTT)と提携)
- 有限責任あずさ監査法人(KPMGと提携)
- PwCあらた有限責任監査法人(プライスウォーターハウスクーパース(PwC)と提携)
②準大手監査法人
- 太陽有限責任監査法人(グラントソントン・インターナショナルと提携)
- 優成監査法人(クロウ・ホーワス・インターナショナルと提携)
- 東陽監査法人(BDOインターナショナルと提携)
- 三優監査法人(BDOインターナショナルと提携)
- PwC京都監査法人(プライスウォーターハウスクーパース(PwC)と提携)
公認会計士・監査法人の相談事例
当社は上場しているわけではないのですが、新規の銀行さん等とお話しする際に、「御社は監査を受けられていますか?」と聞かれることがあります。
監査を受けている場合とない場合ではそんなに印象は違うものなのでしょうか。
社内関係者の親睦のためその費用を会社で負担しました。社外関係者ではないため社内交際費かと思いますが、これは費用として処理しても宜しいのでしょうか。会社の実質的な活動が本年からで、過去の処理事例がありません。アドバイスをお願いできればありがたいです。
もともとは当社関係者であった者が独立し、引き続き当社の仕事を一部手伝ってもらっています。この場合の勘定科目としては、業務委託費として処理すればいいでしょうか。あるいは、外注費として処理した方がいいのでしょうか。消費税は発生するのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
今年後半よりかなり利益がでてきました。役員報酬の増額を検討したいのですが、増額すると定期同額給与という金額から逸脱してしまうと聞きました。役員報酬を増額するための手法は何か御座いますか。
基本的なことかもしれませんがアドバイスをお願い致します。最近クライアントとお昼に打合せをしながら食事をします。これらの食事費用はどのような科目が適切になりますか?接待交際費とはニュアンスが異なると思いまして・・経理知識がほとんどなく、当社は私一人で運営しています(顧問税理士もいません)。素人質問で恐縮ですがご指導宜しくお願い致します。
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