株式公開(IPO)検討企業が知っておきたい取引所ルール

2018年03月31日

1.株式公開(IPO)とは

株式公開(IPO)とは、東京証券取引所などで証券売買を自由にできるようにすることをさしており、「上場」するとも言います。
将来的な目標として株式上場を目指している企業も少なくなく、こうした証券市場には、東証一部、東証二部、マザーズ及びジャスダックなどがあり、様々な企業が株式公開(IPO)をしています。多くの企業が上場をする背景には、上場後には証券市場を通じて「資金調達」がしやすくなるためであり、また、上場によって企業価値を高めることにもつながるメリットもあります。
しかし、株式公開(IPO)することによって、買収されるリスクをさらすことにもつながり、経営に重大な悪影響をもたらす危険もあります。したがって、上場するにあたっては、様々な検討と準備が必要となります。

2.上場基準について

上場しようと考えても、どの企業でも株式上場できるわけではなく、上場したい市場ごとに「上場基準」が定められており、当該基準を充たす必要があります。主な市場である①東証一部、②東証二部、③マザーズの「上場基準」の一部をまとめると以下のようになります。東証一部がやはり最も厳しい基準を設定していることがわかります。

取引所株主数流通株式数流通株式比率時価総額純資産額
東証一部2,200人以上2万単位以上35%以上250億円以上10億円以上
東証二部800人以上4,000単位以上30%以上20億円以上10億円以上
マザーズ200人以上4,000単位以上25%以上10億円以上なし

上記基準の他、どの市場においても「虚偽記載又は不適正意見」等を犯していない、「株式事務代行機関の設置」などの要件を満たしていることが必要となります。

3.上場のスケジュールについて

上場までの一般的なスケジュールと、その期間にするべきことについて、上場申請期の3期前から準備することを想定して組み立ててみました。

①3期前

過去の財務諸表や関係会社の整理、内部統制の整備や管理部門の強化、外部監査人の選定等

②2期前

期首時点の資産実査、取締役会及び株主総会の開催、事業計画(資金計画含む)策定等

③前期

上場する証券市場の選定、主幹事証券会社の選定等

④上場申請期

定款変更、証券会社の引受審査、証券取引所の上場審査等

以上の通り、会社を上場させるには各種申請準備等膨大な事務作業が発生します。
通常は自社の経営リソースだけで対応することは難しく、また、専門的な知識も必要となります。
上場を検討される際にはまずは外部専門家に相談してみて、どの程度の準備が必要なのかしっかりと理解しておくことが大切となります。

上場/IPOの相談事例

2018年04月18日 13時05分(匿名さんの相談)

まだまだ小さな会社ですが将来的な目標としては上場を視野に入れたいと思っています。
比較的事業も順調に大きくなっているためそろそろ準備に入りたいなと考えております。
そこで内部統制の構築、という課題にぶち当たりそうです。。
これまで事業を大きくすることに注力するあまり、内部の管理体制がかなり脆弱かと思っております。
このようなご経験のある方々、どうされましたでしょうか。

3件の書き込み/ 1名の士業・コンサルタントが回答
2018年01月23日 18時54分(匿名さんの相談)

上場に向けて必用となる監査法人の選定ですが、皆様どのように行っていますでしょうか。

2件の書き込み